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ムスリムの六信

ムスリムには信じなければならない6つの信仰箇条(六信)があります。

まず一つ目は唯一全能の神、アッラーです。アッラー以外に神はいないと信じ、アッラーと心から結びつくことがムスリムの最初の務めとなっています。

二つ目は天使(マラーイカ)の存在です。天使はアッラーの命令を忠実に守り、罪を犯すことはありません。天使は不可視ですが、その存在はアッラーがクルアーンで啓示してあり、預言者たちからも知らされたため、確信されるものとなっています。

三つ目は啓展(キターブ)です。アッラーは預言者を通して啓展を下され、ムスリムはその全ての内容を信じます。ただ、最後の預言者であるムハンマドに下されたクルアーンこそイスラーム教の啓展であるため、その他の啓展とは区別され、優れたものとされています。

四つ目は預言者(ラスール)です。預言者とはアッラーと人との間の使者の役割を果たす存在です。クルアーンでは25人の預言者の名前が記されていますが、実際の数はもっと多くいます。その中でも預言者ムハンマドは最も偉大であり、最後の預言者となっています。

五つ目は来世(アーヒラ)の存在です。人間や全ての生命体に終わりがあるように、現在の世界にも終わりがあります。世界の終焉(キヤーマ)の後には、アッラーによる「最後の審判」があり、人間は生前の行いに従って天国や地獄に振り分けられることになっています。

六つ目は定命です。定命にはカダルとカダーがあります。この世で起こることはアッラーが前もって御存知であり、定められたものをカダルと言います。アッラーが前もって定めれたものは、それに適した形で創造されることをカダーと言います。全てを定め、創造されるのはアッラーですが、人間にも選択の自由とそれを行う意志能力が与えれています。

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