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インドネシアのムスリムの特徴(親日国)

よく誤解されていることですが、インドネシアは世界最大のイスラム教人口を擁しつつも、イスラム教を国教とする「イスラム教国」ではありません。

インドネシアは元来世俗主義を採用し、250以上の言語、約300の民俗が暮らし、憲法では宗教の自由を明確に打ち出していて、少数ながらキリスト教、仏教、ヒンズー教なども認める多言語、他民族、多宗教、多文化国家です。

建国時、多種多様な人々を一つの国としてまとめるために「多様性の中の統一」でした。

インドネシアはイスラム教国ではない上、その他の宗教も認めているというのもあり、全国的に見るとイスラームの戒律は中東に比べ厳格ではないかもしれません。

地域によって差があり、その例としてムスリムが口にすることができないものとして代表的な豚とお酒の取り扱いが挙げられます。

お酒の販売自体は禁止されていませんが、コンビニなどで売られています。しかし、イスラーム色が強いスマトラ島の発端にあるアチェ州ではお酒の売買は完全に禁止されています。また、一般の市場やレストランなどでは豚肉を提供しているところはあまり見かけられませんが、ヒンズー教が多数のバリ島ではむしろ豚肉料理以外を探すのは難しいとされています。

このように、イスラームの戒律に差があるため、インドネシアのイスラーム教は比較的「緩い」というイメージを持たれることがあります。そして、これはインドネシアのムスリムの特徴として見られることができます。

インドネシアのムスリムは信仰心に大きな個人差があり、敬虔なムスリムもいれば、あまり真剣でない人もいます。これは多様性を重んじるインドネシアならではのムスリムの特徴なのでしょう。

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