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イフタール(断食後の食事)

イスラーム教では毎年のラマダーン月に一ヶ月間断食を行います。

ラマダーンはヒジュラ歴(イスラム歴)の9月を指し、断食の行為を意味するものではありません。ちなみに、断食の方は「サウーム」といいます。

また、断食といっても日中のみで、日の出前と日没後は食べることが出来ます。

そして日没後、つまり一日の断食明けにとる食事を「イフタール」といいます。

イフタールではまず、水分や糖分を取ることが推奨されているため、主に水やデーツなどを最初に食します。そして、日没後「マグリーブ」の礼拝を行い、その後ゆっくりと食事を食べるのが習わしとなっています。こうような断食明けの作法は預言者ムハンマドを見本としています。

イフタールの料理はイスラム圏の国々によってまちまちで、普段の夕食とは異なるメニューが用意されることもあります。また、断食明けの食事は家族や友人と集まることが多く、ときには大きな食事会が開かれます。

日本に在住しているムスリムの留学生は、各大学や各団体で、ラマダーン中に一回はこの食事会を開いています。また、日本にあるモスクやイスラム協会などでもイフタールを提供しているところがあります。日本政府もイフタール食事会を2005年から毎年開いていて、イスラム圏の34か国・地域の駐日大使たちを招待しています。

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