ムスリムファッションの歴史

ムスリム女性の多くは頭に「ヒジャ―ブ」という被り物を着用しています。

ヒジャーブは本来、ムスリム女性が頭髪や体を覆う衣服のことを指しますが、一般的には頭髪を覆うスカーフのようなものを指すことが多いです。

このヒジャーブは、クルアーンではその着用につい記述されていて、ムスリム女性は自ら好んで着ます。また、現在はヒジャブを着用する女性が増えている傾向にあるとされています。

ところが、一昔前だとヒジャブを着用する女性は少数派だったということはご存知でしたか?

この背景には、ヒジャブが西洋側の視点から「後進的」で「非文明」なイスラームのシンボルとされていたからです。そして、イスラーム教の近代化のためには女性をヒジャブから解放することが考えられていました。

しかも、このような見解を示したのは西洋列強の支配者だけでなく、ムスリム諸国のエリートたちもヒジャーブに対する西洋の視点を内在化し、ヒジャーブを自ら捨てることで近代化を果たそうとしたのです。

こうした近代化改革の一環として、イスラム圏の国々では服装にも国家の介入が行われ、ヒジャブが着用も禁止されるようになったのです。

しかし、イスラーム復興に従い、現代ではヒジャーブの着用者の姿は日常的なものとなりました。同時に、ムスリムの多く暮らす経済的上昇と中間層の拡大により、ヒジャーブのファッション化も進行しています。

© 2015 一般社団法人 日本ムスリムファッション協会  
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