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礼拝(サラート)

 

ムスリムは一日5回、礼拝をする義務があります。この礼拝を「サラート」といいます。

この礼拝は基本的にどこでも行うことができ、家や学校、職場など、その時自分がいる場所で行えば良いとされています。

一日5回に行う礼拝には時刻と回数が定めれていますが、旅行中や移動中など時間に余裕がない場合のために、短くしたりまとめて行う作法もあります。

また、礼拝の時刻は地域や季節によって異なっていますが、現代ではインターネットやスマホのアプリなどで簡単に検索することができます。なお、礼拝は定時ぴったり行わなくても、定められた時間内に行えば良いとされ、早くて5~10分で済ますことができます。

一日5回の礼拝はイスラーム教の五行の中でも最も重要で、信仰の柱として位置づけられています。

イスラム圏の学校や職場では、礼拝時刻を基準に授業や仕事が行われ、礼拝する場所も必ず設けられています。

しかし、日本などイスラム圏でない国では、礼拝に関しては自分で管理する必要があります。そのため、ムスリムの留学生は大学の履修を組むときに、礼拝時間を考慮したり、会社員は入社の際に、会社側と相談する必要があります。

ムスリムにとって礼拝は精神を清め、心の安らぎを得るものとなっています。礼拝の時間になったら自分がしていることを一旦おいて、礼拝を通しアッラーと向き合うことで心が落ち着き、その後の活動への新しい活力ともなるのです。

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